ドラクエ92009/07/18 01:15

どこか懐かしいドラクエ9
7月11日にドラゴンクエストの最新作「ドラゴンクエスト9」が発売されてから1週間。そろそろ解いた人も増え始めている頃だろう。

発売から4日で300万本を突破するなど、多くの人が心待ちにしていたことがうかがえる。

自分もしっかりと購入。それほど急ぐこともないので、ゆっくりと楽しんでいる。

さて、細かいことは言わないが、ドラクエ9をプレイすると、ルイーダの酒場や仲間の登録、ダーマ神殿で転職などといった言葉が出てくる。
気づいている人は多いだろう。そう、このシステムは、かつて社会現象にまでなった不朽の名作、ドラゴンクエスト3とそっくりなのである。

さらに、DSというハード性能から、プレイステーション系のゲームのように、派手な演出もなく、どこかシンプルな内容に仕上がっている。それが、なぜかとても懐かしくて良い。
多くの人がはまった、昔のRPGが帰ってきた、そんな感じを受けた。

そう! これだよ、これ! こういうゲームがほしかった!

プレイステーションの登場により、ゲーム機の性能は飛躍的に向上した。この性能を余すところなく発揮するために開発されたソフトは、そのグラフィックやサウンドの美しさで、多くの人を魅了した。

今はどうだろう。プレイステーション系のソフトは、どれを見ても、同じようなポリゴン画像が動いている。RPGのような長編ものでは、ムービーを多様することで、派手な演出をしている。

これがかえってマイナス要素になっているような気がする。派手な演出をすることで、プレイヤーから「感情移入」を奪ってしまったのではないだろうか。

これからのゲームは、「プレイ」から「見る」へ。

こんなキャッチフレーズが思いついてしまうほど、今のゲームは「映画化」しているような気がする。物語を進めるのはプレイヤーであるはずが、映画化されたRPGでは物語をプレイヤーが「見せられている」のである。これでは、ゲームを純粋に楽しむことは出来ないと、自分は思うのである。

そもそも、ドラクエがヒットした背景には、主人公キャラの扱いがあるのではないだろうか。
画面上でチョコマカと動く小さな主人公キャラは、プレイヤーの分身であり、プレイヤーそのものなのである。

そして、物語を作るのは主人公であるプレイヤーなのである。このコンセプトがうけたのではないだろうか。

ドラクエシリーズと覇を競っていたファイナルファンタジーシリーズ(旧スクウェアが発売)は、7からプレイステーション版となった。当時は、グラフィックやサウンドなど、驚くような内容に話題となった。

最初はそれでよかった。しかし、8・9と進むにつれ、次第に「映画化」していったような気がする。少なくとも、自分はそう思うようになり、次第に買わなくなってしまった(興味がなくなった)。

ドラゴンクエスト9をプレイして、まず思ったことは「懐かしさ」。DSというハードがかえって「往年のドラクエらしさ」を蘇らせてくれたのかもしれない。
もちろん、ムービーもあればポリゴン画像もある。でも、どこか懐かしい、そんな気がするのが、今回の新作、ドラゴンクエスト9ではないだろうか。

3連休は、ドラクエ9が中心になりそうだ。