【日光御成道】西ヶ原一里塚2010/02/17 23:21

西ヶ原一里塚(江戸に向かって左側の塚)
少し前のネタです。

朝から天気が良かったので、カメラを片手にとあるところに向かいました。そこは、王子の近く。西ヶ原一里塚です。

一里塚といえば、江戸時代の街道によく見られる、今でいう距離表示に該当するもので、4里(約12キロ)毎に置かれています。

詳しくは、「東海道53次徒歩の旅」の旅のしおりをご覧ください。
http://www.asahi-net.or.jp/~yx6o-ontk/tokaido53/tokaido_guide.htm

さて、西ヶ原一里塚ですが、中山道の志村一里塚とともに、都内に残る2箇所の一里塚の一つです。

この一里塚のある道は、現在「本郷通り」とか「岩槻街道」と呼ばれていますが、江戸時代には、本郷追分け(中山道との分岐点で、東大赤門の近くにあります)から日光へ通じる道、日光御成道と呼ばれていました。

家康公が祭られた日光東照宮へ向かうルートには、5街道の一つ「日光街道」と、この日光御成道が主だったようです。
特に、日光御成道は、徳川家が日光へ向かうルートとして頻繁に使用されていたようです。

さて、そんな日光御成道を王子駅から駒込駅へ向かって、左側の歩道を歩いていると、飛鳥山の坂を上った先に、一里塚があります。
歩道の左側と中央分離帯に一里塚が残されており、特に左側の塚は原型を保っているようです。

都内に、これほどまでにしっかりと一里塚が残されているのはとても貴重です。

塚の上の木は、おそらく何代目かのものだど思いますが、十分に大きく成長しており、夏にはよい木陰になりそうです。

王子から駒込を経由して東大赤門近くの本郷追分けへ、日光御成道周辺は史跡の宝庫、見所一杯なので、是非、歩いてみてください。