JR東日本が運営する「STATION WORK」を利用してみた2021/10/16 18:27

普段利用する新橋駅や隣の有楽町駅に、前から気になるボックスがあった。調べてみると、JR東日本が運営する駅ナカシェアオフィス「STATION WORK」の1つであった。

STATION WORKには3種類の分類があり、完全個室型の「STATION BOOTH」、半個室型の「STATION DESK」、そしてホテルメッツの一室をテレワークスペースとして使用できるもの。

今回利用したのは、完全個室型のSTATION BOOTH。
いくつかの主要駅の改札内外に設置されているブースで、今回は新橋駅のお隣、有楽町駅にあるブースを利用してみた。
有楽町駅のSTATION BOOTHは改札外に設置されているため、入場券を買わなくても利用できる。銀座口を出て右側、みどりの窓口の隣にあるVitalityプラザ、ここを入ると左側に3機ブースが存在している。

このSTATION BOOTH、基本的には会員登録をすることになるが、会員登録をしていなくても、当日空いていれば非会員でも利用可能である。
料金は、会員登録をした場合、あらかじめ登録したクレジットカード決済が主となるが、予約なしの場合にはSuicaなどの交通系マネーでも支払可能である。このため、非会員については、当日空いている場合に限り、交通系マネー決済で利用が可能というわけである。

さて、今回は非予約でブースを利用した。
ブースの右側に操作用の画面があるので、ここで操作する。さすがに土曜日、ブースは終日空いているようなので、とりえず30分間の利用で決済した。

決済が完了すると扉が開くので中に入る。
ブースの中には椅子とテーブル、そしてモニターに電源が完備されている。テレビ会議用にスピーカーも用意されているし、無料WiFiも設置されているので、一通りのことはできそうである。

さっそくパソコンを開いた。モニターにはケーブルが付いていないので自分で準備する必要はあるが、短時間なのでパソコンのみでOK。

ブースの中は周囲から隔離された秘密基地のような感じで、なかなか快適である。完全個室のブースなので、周囲を気にする必要がないのは良い。ただし、完全な防音ではないので、外部の音は意外に入ってくる。
有楽町駅の場合は、Vitalityプラザの中にあるので、それほど外の音は気にならないが、新橋駅のように通路上にある場合には、外の音が気になるかもしれない。

飲み物は、アルコール以外なら持ち込み可能なので、あらかじめ飲み物を買ってからブースに入るとよいだろう。もちろん、アルコール飲料や食べ物は厳禁。

さて、思ったよりも快適なブース内、作業に没頭していると5分前のアナウンスが流れた。そう、あっという間に30分が経ったのである。荷物を片づけて退室し、STATION BOOTH体験は終了した。

完全個室なので、電車の待ち時間を利用してメールチェックがしたい、調べものがしたい時には利用するとよいだろう。ただし、値段は15分250円とやや高めなので、長時間利用には向いていないように思える。

ちょっとメール確認をしたいが、人の目が気になる、わずかな時間のためにカフェに入るものちょっと・・・、という場合には適しているのではないだろうか。